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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2016/3 オレンジ通信 第81号お付き合いはエネルギー

皆様は、日頃から生活する上で、どのような「お付き合い」をお持ちでしょうか?「お付き合い」とは、ここでは“繋がりを持つ人たちの集まり”いわゆる“コミュニティ”と解釈してください。
私の場合は、親戚、旧友、趣味の友人、地元の団体、会社の仲間、同業者、子どもを介した友人、両親の友人、ご近所さんetc. とめちゃめちゃ多い方だと思います。その中でもお付き合いの度合いは相手によって様々です。環境や年齢により、どのようにお付き合いをするのか差が出てくるのはごく自然なことでしょう。

そんな事も踏まえながら…、現代の「地域コミュニティ」のあり方は昔とずいぶん変わってきたと感じます。日頃から近所の人と挨拶を交わしたり、子ども同士が遊んだり、いざという時に助けあったりするのが村社会の仕組みです。近年その仕組みも必要性が薄れてきたのでしょうか?
勤め先の会社でのお付き合いを考えてみてください。同僚の家に子どもができればお祝いをする。同僚のお父様が亡くなったらお悔やみに行く。こんなやり取りは今の世の中必要ないのでしょうか。人として必要なことも「めんどう」で済まされる世の中が、人の付き合いを気薄にしていると感じます。

最近のお葬式を見ていると、お付き合い加減をグループ単位で考える方を多数見受けます。「会社関係には言わない」「近所の方だけには告知します」と。もちろん事情があっての事ですので、単純に否定などはできません。でも実際は、お付き合いに線は引きにくいのです。グループの中でも、この方には必要で、この方には必要ない。そんな微妙な基準が自分の中にはあります。そう考えるとお葬式をどこまで知らせるのかは自分で決められますが(実際は決めにくいけど)、会葬に来てくださる方を選ぶことは出来ないです。お葬式での香典や、出産のお祝いなども同じだと思います。

では、私たちが地域近隣を大切にしなければならない理由はなんでしょうか?

私のように地元で商売をさせていただいている者にとっては、お付き合いがなければ生きていけません。しかし、有田のような田舎の高齢地域では、これからに残すお付き合いに不要論も聞こえてきます。私は未だ諦めていないので、まだまだ地域が面白くなるためには地域の「お付き合い」を加速させることが必要だと最近の活動を通して実感しています。
自らが行動し「お付き合い」を増やすことは、自らが活気に満ち溢れてくるということです。人は人との関係性でエネルギーをいただき、それにより自分を輝かせることができるのだと思います。多くの仲間を作ることが幸せを呼ぶ鍵かもしれません。