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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2017/5 オレンジ通信 第95号こだわり

梅田の阪神百貨店で行われたポートランドフェアに参加してきました。これは百貨店が行う北海道フェアやバレンタインディフェアというような催事コーナーです。現在建て替え中とはいえ8階フロアのほとんどを使った大々的な催事でした。ポートランドはヒッピー文化の残る古き良きアメリカのイメージがあって、その生き方が今の日本の若者にうけているため、阪神百貨店としては若いトレンドを取り入れ新たな客層を増やすという目的があったのだと思います。
有田川町の若者たちによるまちづくりグループ「AGW」はポートランドとの連携による活動が話題となり、異例の展示ブースをいただきました。町の職員さんと住民が一緒になって町をPRする姿は頼もしく、これからの町を考えるととても心強い風景でした。
当社はこのフェアの中で、ポートランドのクラフト商品(皮革製品やアクセサリー、子供服など)のブランド7社の代理店としてPOP UP PORTLANDというコーナーを任されました。この催事の前身となるイベントは、ポートランド市開発局が主催し、ポートランドの「こだわり」を持って作られている小さなブランドたちの日本での販路を見つけるために、作り手本人(ポートランダー)が来日し、代理店になる企業・団体を対象に行われていました。それが今回は、百貨店で作り手がダイレクトにお客様に販売する形式に発展しました。クラフトビールのコーナーなどが列をなして賑わっている一方で、当社のクラフト商品コーナーはこだわりある作りの商品ばかりで、従前の百貨店のお客様層には理解しにくい商品と価格帯ということもあり販売には苦戦しました。その中でも商品の味や作り手の思いが伝わりファンになってくれるお客様は喜んでご購入くださいました。
一部のブランドの作り手はフェア終了後に有田川町に遊びに来てくれました。ゆっくり話すことで、彼らの人間性も見え、商品へのこだわりもさらに深い理解ができました。当社はこのような商品をインターネット販売するサイトを設け全国に販売を試みているところです。

さて、「こだわり」という言葉、辞書を引いてみると「細かいことにとらわれる」「気にしなくていいことを気にする」など悪い方に向いていますが、人とは違う自分を主張する言葉として私は大好きです。言い換えれば「変人」ってことになるのかもしれません。
先に述べたAGWもまさにこだわり人間の集まりです。こんな社長のいるオレンジライフも変人集団であって良いと思います。企業としてのこだわりは「同じ方向を向いたこだわり」でなければなりません。同じこだわりを持ち仕事にプライドを持って欲しいと願います。祖父や父の代から受け継がれた当社のお葬式へのこだわりは、故人への思いと遺族への弔意、そして葬儀の持つ意義を理解し伝承していくことだと思います。葬儀社としてのこだわりを持ってチャレンジし続けて行きたいと考えます。