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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2017/7 オレンジ通信 第97号スケートパーク

暑い日が続きますが、福岡や大分の水害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。水害のニュースを見ていると他人事に思えないのは昔から父が話している和歌山県中部で発生した「7・18水害」のことがあるからでしょう。1953年、被災者26万人、死者行方不明者1015人という県民の4分の1を巻き込む大災害であったことを私たちは忘れてはならないと思います。当時14歳であった父や家族の避難の話の中には、間一髪で命を拾うような話があり、ひいては私の存在さえも左右すると考えると恐ろしくなります。河川が整備されたとはいえ、最近の異常気象を考えると、いつ起こっても不思議ではなく、非常時の対応を話し合っておくことが大切だとつくづく思います。

さて、有田川の河川敷に花の里公園というところがあります。毎年「どんどん」というお祭りが行われる場所でもあります。ここで先日、女優の綾瀬はるかさんがCMの撮影を行いました。パナソニックが東京オリンピックを応援するCMで、各県で撮影する企画です。和歌山県ではスケートボードに期待がかかる岩出の選手の撮影でした。なぜ?有田川と思われますが、実は有田川町のこの場所は、いつもスケーターが集っている場所です。そしてそのルーツは私が地元商工会青年部の部長の頃(1995年頃)に、ここで行ったスケートボードのイベントがきっかけであったのです。私とスケートボードの出会いは1970年代に遡ります。近所の東京の大学に行っていた先輩がやっていたのがきっかけで高校時代に遊んでいました。そして80年代から90年代に入るとファッションともいうべきブームが到来しました。そして今日では子ども達が楽しむスポーツへと変化しています。親子で楽しめるスポーツの難易度は高く、東京オリンピックの正式競技にも選ばれ日本人選手の期待も高まっています。
さて、私が始めた花の里公園のスケートボードですが、そのあと地元のスケーター達が、水没後の掃除などを自主的に行い、管理を継続し、CM撮影を行うような場所として現在に至っています。彼らの行いは、今まさに注目し行おうとしている「住民主体のまちづくり」の精神ではないかと思います。こんなルーツがある町にもっと楽しめるスケートパークが何箇所かあれば町の観光資源にもなるし、若者が集まるイメージづくりにもなるのではないかと思います。行政からは「予算が」という言葉しか出てこないのが残念ですが、始めたきっかけ同様に民間でなんとかしないと難しいようですね。
誰か僕と一緒にスケートパークを作りませんか~!