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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2018/10 オレンジ通信 第112号仮想飲み会

オープンから早2ヶ月、お昼はアメリカン・カフェ、夜はビア・バーの「GOLDEN RIVER」(有田川町長田546)ですが、おかげさまで皆様に周知もされてきて、地元以外のお客様が来てくださる機会も増えています。何よりクラフトビールマニアである店長のビールのセレクトは流石です。私個人の理想とするビア・バーに仕上がってくれたので、行きたい店がすぐ近くにあるという幸せを嬉しく思います。あとは飲み過ぎないためとスタッフに気を遣わせないために、私自身は店に行き過ぎないよう注意しております(笑)
クラフトビールはどちらかというと好き嫌いが分かれるマニアックな飲み物ですが、それを通じて人が集まることで同じ思いのあるコミュニティが生まれてほしいなと期待しています。それが地域にも受け入れられれば、まちづくりに繋がると考えて、チャレンジをしていますが、真逆な考えもあるなーと思うことがありました。

皆さんはVR世界ってご存知でしょうか?VRとは、バーチャル・リアリティの略でHMD(スキーのゴーグルのように顔面に装着するディスプレイ)などの専用デバイスを装着することで、コンピュータで作られた仮想空間の中にいるかのような体験ができる技術のことです。今年の4月に公開されたスピルバーグ監督の新作映画「レディ・プレイヤー・ワン」という映画をレンタルして観て、めちゃめちゃリアルな危機感を覚えたのです。2045年の近未来、荒廃した町の中で若者達は仕事も無く、仮想空間の中のゲームで賞金を稼ぐことに生きがいを感じているという設定です。ドローンで宅配ピザが届くシーンから始まる25年後の世界観がいやにリアル。ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
世の中の科学の進化は最近めまぐるしいものがあります。最近の子ども達を見ても思うのは物欲の無さというか、全ては携帯の中の情報に支配されているような・・・つまりバーチャルな感覚に取り憑かれているように思えてなりません。
今後、益々VRの技術が発達していけば、ゲーム以外でも部屋にいながら擬似恋愛や擬似スポーツに旅行、というような世界へと発展することは間違いないと思います。
そんな世界に慣れてしまうと現実逃避は避けられないでしょう。そうなるとどこに住むかは関係なくなるので、若者の田舎離れは軽減する?いやいやゲーム環境が最先端なエリアへ行きたくなる?要するに楽しいまちづくりと思う前に、楽しさが一元化されてしまい、どこにいても同じで、面白みのない現実になるのでしょう。

それぞれが家に座ってHMDを付ければ、どこかの仮想バーに仲間同士で集まってクラフトビールの偽装味を楽しみながら・・・そんな世の中を皆さんは望みますか?僕は本物を追いかけたいと思いますが、バーチャルの方が面白かったりするのでしょうねー怖~