株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2019/11 オレンジ通信 第125号温泉タイム

先日、和歌山市内で会合があり、会合まで時間があったので久々に日帰り温泉へゆっくり浸かりました。休日に雪山へ行けば、必ず一回は温泉へ浸かっているのですが、地元では他にやらないといけない事を優先してしまいなかなか行かないのです。特に地域で商売をさせていただいていると顔がさしてしまう心配もあり、地元でゆっくりすることの難しさを感じます。しかしまぁ、ちょっと温泉に行くぐらいの余裕のある生活が送れないようではダメでしょうね。
温泉タイムの後は和歌山県の葬祭組合の会合でした。20年前の組合設立時、私は専務理事として奮闘していました。組合には県内の葬儀社の社長さん方が集まっており、その頃は自分より先輩の社長さんばかりでした。最近では代替わりが進み、後継者の方々がちょうどあの頃の自分くらいの年齢なのです。会議後に雑談をしていると、ある若い社長さんが「週に2日は家で寝ます」とのこと。「じゃあ他の日は?」と聞くと「会社の仮眠室で寝たり、車で寝たり…」と言うのです。そんな話は普通の人はピンと来ないと思いますが、私自身もそんな経験があります。葬儀業は365日24時間対応しなければならない、社会に不可欠な職種です。しかも大企業であればまだしも、ほとんどが中小企業であり、昼夜を問わず経営者一人にかかる負担は非常に大きいものがあります。彼はまだ若いですが、40歳を超えるまでそのような働き方をしていては絶対に破綻してくると思います。

このところ、働き方改革が叫ばれています。国の制度であればそれに対応すべきですが、国は対応の方法まで考えてはくれません。今後は、葬儀社も定休日を設ける時代が来なければ制度に対応できないと思います。外国人労働者やロボット化が進んでも、専門的な人間の労働力がまだまだ必要なのです。
成功には苦労が付き物だと思います。その苦労の中身が、「体を駆使する」から「体を使わずに成功できる発想力」という方向に世の中は転換しています。年寄りじみているのかもしれませんが、その考え方だけでモチベーションは上がるのでしょうか?そして成功したとしても長続き出来るのでしょうか?ゆっくり温泉に浸かれる経営者は、ある程度汗をかいてからの方が、温泉のありがたさがわかるはずです。