株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2020/10 オレンジ通信 第136号追憶

東京もGoToが始まって、かなり活気づいてますね〜 僕も今年は雪が多そうですし外国人もまだ日本に来られないだろうから、正月は思う存分雪山を楽しめそうだと北海道・ニセコの予約サイトを見てみたら、既に予約が満杯の状況でした。泣く泣く断念でした。先日の9月の連休も恐ろしい人だかりと渋滞の嵐!世の方々の我慢も限界が来ているのかと思いますし、現状が回復すれば少しずつ活気が戻るでしょう。
お葬式に関しては「コロナ的に広報無し」のお葬式が7割にもなると、さすがに式に顔を出すことも少なくなり、会葬のお客様も減り、地域の皆さんと顔を合わせる事が少なくなったように思います。イコール、喪服を着る回数も減りました。葬儀屋の社長がこんな感じですから、地域の皆様も喪服離れが起きているのではないでしょうか?これは時期が来れば戻るとも思えないのです。
そんな中、とても切ない思いをした話をさせてください。友人の紹介でご依頼を頂いたお客様でした。本来は当社のエリアではなく、自宅からだいぶ離れた当社へのご依頼でした。仲介の友人は「僕の親類なんやけど、栄作さんとも交友があったよね」と言って、お電話くださいました。最初はすぐにピンと来なかったのですが、よく考えてみるともう20年ほど前に日本青年会議所でお世話になった3つ年上の先輩でした。奥様によると「生前上野山さんところでお願いしたい」と言ってくれていた様でした。3年間の闘病生活をし、眠る様に旅立ちました。お預かりした家族写真を見ながら20年前の記憶が蘇ってきました。温厚な彼の姿の記憶が湧き出てきました。そして、式場に到着され、棺に眠る先輩のお姿を拝見し、さらに蘇る記憶の数々。先輩は私のことを覚えていてくれ、最期の葬儀をご依頼いただいたのに、私は先輩の葬送にしか立ち会えない。悲しいことですが、もし、ご依頼がなければ先輩の死を知る由も無かったのかと。とにかく出来るだけの最期をお送りしたいと考えました。
葬儀社にはある意味、特権があります。知人の死を知ることが出来ることです。自分が人生で関わった方々や両親に関わった方々、縁のある方々のお世話が出来、その方々の死を知ることが出来る。今までは死を告知することが当たり前の世の中でしたが、今、死を告知しない葬儀が増え、日常化しています。関わる方々の最期を知ることで、過去を思い出し、感謝する。そんな時間がその人の生きた証となるのでは無いでしょうか?先輩の存在は僕の記憶からもう消えることは無くなりました。