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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2011/9 オレンジ通信 第26号裸の付き合い

皆さんは有田川町の大谷温泉ってご存知でしょうか?
僕は亡くなった祖父に良く連れて行ってもらった記憶があります。小学校の頃ですのでもう40年以上前の話です。そこの湯はとても高温に湧かされていて小さい僕は入るのに苦労した記憶があります。僕にとっては祖父の記憶をひも解く大切な場所です。
そこの水はアトピー性の皮膚病などにも効果があるらしく水を汲みに来られる方も多いようです。確かに入ると肌がツルツルになりなかなか冷めません。今は温泉という定義が変わり25度以上の源泉ということらしく温泉とは名乗れなくなったのだと女将は言っていましたが、僕が生まれる前からあるこの温泉は今も高温で僕にとってはやはり温泉です。湯も良いのですがもう一つ、ここのご主人の料理は本格的な日本料理でとてもこだわりがあり美味しいのです。昨日は御坊市と和歌山市の葬儀社さんとで伺いました。お二人にとっての印象は、隠れた温泉宿のインパクト、そして温泉に入っての心地よさ、極めつけは美味しい料理です。皆非常に喜んでくれました。
今、我々の業界も厳しい時代を迎えようとしている中で、同業者のネットワークから生まれる品質やサービスの改善は必須です。スケールメリットを生かした今後の展開を模索していました。全てはお客様と社員の為にです。
僕が大谷温泉を選んだ理由はこの方々との裸のおつきあいです。全てを見せて本気でつきあいたいと宣言したかったのです。湯槽に3人で入り結束を固めました。
今の時代。インターネットの普及が著しくなり色々な形で情報を交換し合います。今日も一日かけてFacebookというソーシャルネットワークの勉強会を社内でしました。勿論大切な情報広報ツールだと感じているからです。今後益々企業は自らの情報開示を行いお客様に信頼を与えなくてはなりません。
しかしその裏側で「一緒に風呂に入る」、「酒を酌み交わす」そんなことを忘れてしまわないようにしたいと昨日と今日の僕の行動で感じました。人は人との繋がりを求めます。その方法はさまざまな時代に突入しています。