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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2012/6 オレンジ通信 第35号成功の鍵

ここは羽田空港、一昨日から福島の会津若松と東京に出張に出ています。やっと帰れるって感じです。会津には仏壇の取引先があり、先日から当社の社員が40日ほど研修に伺っていた会社の展示会がありましたので、普段はなかなか行けない場所ですが思い切って行ってまいりました。
私と同年代の社長が企業変革を志している仏壇の製造卸し売りを一括で行っている珍しい会社です。今日の仏壇はほとんどが東南アジアや中国でパーツをオーダーして日本で組み立てているというのが現状です。従って日本製でも材料は外材です。しかし、ここは材料も日本木を仕入れ、乾かし加工、一貫してメイドイン・ジャパンです。そして会津ならではの塗り物や蒔絵の技術が非常に高い会社です。こだわりを持って従来の古典的仏壇の製造も行い、現代的にアレンジした提案型のものも良く、ものづくりに感銘を受けています。当社も今後はこのメーカーの商品を主力にしていくつもりです。
さて、その展示会の中で講演会がありました。早稲田大学のビジネススクールの講師で日本経営品質賞の役員である岡本さんという方です。久々に講演を聴いて刺激を受けましたし、自分の考えは間違っていない事に嬉しさを感じました。例えば失敗するとき「業界のトレンドを追いかけている事は思考が停止しているのに等しい」今、流行っている事は誰にでも分かる、それを追いかけて安心していては何も考えていないのと同じだということ。
「精神論を伝えるだけでは意味がない」何かにつけて頑張れ!努力しろ!そんな事は抽象的でなにをすれば良いか分かるはずもない。結果を出せる仕組みを伝えないと。皆さんも心当たりはありませんか?どんな事にも流行があり終わりがあるのに今に安心してしまう事や、僕も昔人間ですから「根性見せろ」みたいな指導をしたりしますよね。僕結構素直に受け止められました。
非常に共感出来た事は、戦略には目的や過程の計画を立てる事が重要ですが、必ずしも計画どおりにしてはいけないという事ですね。昔は計画すら立てずに商売をしていましたが(笑)
大切なのは直観です。それは経験(先例・先史)を持った経営者が目的意識をしっかり持って「ひらめき(要素融合)」で決断することであると仰っていました。計画を立ててもあれ?って思ったら、すぐに軌道修正したり、180度変えていくことが必要であり、タイムリーにジャストフィットさせる経営手腕が必要であるということです。
「社長、それはこの前はこう言いましたよね?」「今日は昨日と違うし!」これ僕の持論でしたが悪くないですね(笑)
めまぐるしく変わる世の中です。通常のことを努力してまじめにやれば結果が出るという事が悲しいかな、難しい時代です。こすい商売は断じてしたくないですが、こすいやつには負けられません。男はいつの時代も戦い続けるのです。(カックイイね)