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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2013/10 オレンジ通信 第51号お金の価値

4年ほど前から「終活」という言葉が大きく話題になっています。字面を見るだけで、人生を終わる為の活動という事は分かるし、自分の葬儀や墓、遺産分与や相続に関する遺言、終末期の医療に対する希望など幅広く考えが及びます。しかし「終活」の本質は”どう生きるか”です。自分の死を考えて、死までの時間をどう使い、QOLを高める努力をするかという事こそが一番大切だと私は思います。
さて、一方でこの「終活」をツールとして事業に結びつけようと考える方々も増えたように思うのです。一般社団法人も出来、終活カウンセラーというような認定資格も出来ているようです。いずれにしても「終活」に関して安心して相談出来る場所が地域にあるべきだと思います。有田では、当社がその一端を担えれば社会貢献活動でもあるでしょうし、会社としての信頼にも繋がると考えています。
ところで「終活」を考えると、老年も元気で長い患いも無い「ピンピンコロリ」が良いですね。例えば施設での長い療養が続いた場合、自ずと介護医療費がかさみますよね。そこは切実な問題だと思います。医療費控除もこの先どうなるのか分らないですし実際の所、最近は死の前にお金がかかり過ぎて死の後(葬儀)にまでお金が回って来ないのです。当社の葬儀の統計を取ると、自宅で長らく療養した家族の葬儀は一般的で盛大です。一方で、施設で長らく療養した場合には比較的こじんまりとした葬儀になる傾向があります。そして家族葬がブームですが、家族葬という名の低価格葬儀にニーズはどんどん移行しています。当たり前ですよね。生前の医療費は絶対必要ですし、死後にかかる費用は自ずと負担になるわけです。
では、葬儀に価値は無いのでしょうか?確かに、過去のように同地区で葬儀があれば区民は必ずお参りし合う時代から、現在は同地区でも知り合いでなければ会葬しないような縁が縮小した時代になりました。最たる例は、親戚からの香典ですら頂かない場合です。昔のように葬儀を華美にする必要は無いでしょう。当社としても時代にあった規模感や価格が必要と考えています。
実は今度のフューネラル保田の葬儀相談会に向けた家族葬のパッケージの撮影を先ほどまでしていました。当社は地域密着型企業として出来るだけ地域の絆の継承を重んじ、家族葬プランのPRはあえてしていませんでした。しかしこの度、フューネラル保田においても家族葬のプランを作成いたしました。「こんな葬儀なら良いお別れが出来るし、価格以上の価値があるよね」そう思って頂けるように、そして葬儀の根底にある故人を偲び追慕し、故人に学ぶことを忘れないようにと願うからです。
さて、話は変って、最近またもや古い時計にハマっています。大学時代からアンティーク時計大好き少年でしたが、人生の中で周期的に血が騒ぎだします。今はその時期かな(笑)皆さんもご存知のスイスの代表ROLEXさん、50年以上も前の時計が高額なものでは10倍以上の金額に跳ね上がり全く手が出ない状況です。機能を追求すれば現在の時計に敵わないでしょうが、なぜか味のあるあの感じが・・・ 興味の無い方にはガラクタですが、欲しい人には何百万円も出しても欲しくなる。それこそ固有の価値です。お金の価値っていったい何なのでしょうね??
んー、やっぱり欲しい、生まれ年のROLEX。出会いがあれば借金でもするぞ~(妻には言えません。)