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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2019/2 オレンジ通信 第116号4杯ルール

先日、同業者組合東北ブロックの集会にてお話する機会をいただき、仙台へ行ってまいりました。仙台空港に到着してまずは昼食。仙台といえばの牛タンをいただきました。とても美味しくて、しかも結構な量で満腹!普通であればお肉の付け合わせは野菜ですが、白菜のお漬物(てんこ盛り!)と唐辛子の味噌づけが付いてきました。講演中は喉が渇いて水をガブ飲みしながら、何とか無事に役目を果たすことが出来ました。
少し時間があったので携帯でフェイスブックに投稿しました。「今日は仙台でお話させてもらっています」と。すると有田市の友人から「栄作、仙台か?俺も仙台に営業に来ているでー」とメッセージが。え~!「終わったら飲もう!」と、有田の同級生とまさかの仙台で飲めることになりました。今の時代、SNSって悪い面ばかり言われていますが、こんな時は便利!

行ったお店の名前が「源氏」という創業昭和25年の老舗の居酒屋でした。これまた友人がネットで調べてくれて待ち合わせたのですが、ややこし~い路地の奥の奥の店。やっと辿り着いたお店の入り口を勇気を振り絞って開けると友人が座っていてホッと一息です。寒さのあまり、日本酒の熱燗をいただきました。すると注文したアテとは別に、漬物と焼き銀杏の付き出しがお酒と一緒に出てきました。
そして2杯目と一緒に今度は冷奴の付き出しが。2杯目を注文した時に女将さんが「2杯目、濁り酒」と厨房の方に通していたのが気になっていて、そこでやっと「ここって酒に一品ずつアテが付いてくるシステム?」と気が付きました。それはそれで良いなーと話して3杯目の地酒を頼んだら、お刺身が付いてきて二人で「こりゃ美味い。次は何かな」となり、その頃には結構お酒も回って良い感じになっており「よしもう一杯お代わり!」女将さんが「4杯目入ります」お酒の次に出て来たのが、しじみの味噌汁。あらら、これはもしや終わり?お酒と味噌汁の後にはさすがにもう飲めなくておあいそしました。そしてもう一軒バーに行きました。
バーでバーテンさんに、その源氏のことを話したら「お客さん、あそこは”4杯ルール”で有名な超名店ですよ!」と説明されて納得!そういえば常連のような人や県外からの人などで賑わっていました。雰囲気は抜群で女将の凜とした感じも良かったです。でも、料理が極端に美味しいかというとそうでもなくお酒の種類も多くはない。きっとこの”4杯ルール”が店の繁盛に大きく影響していると思いました。
一歩間違えば失礼な店ですよね。4杯飲んだら帰れ!的なところもありますし。これは一種の飲み屋のパラダイムシフトですわ!これぞ商売の手腕!あくまで想像ですが、この店は酔っ払いに長居されるより回転させたいという思いから始めたのかもしれない、でもそれが売りになっている。面白いなーと思いました。
仙台へは関空からLCCが飛んでいてとても行きやすくなりました。興味のある方は行ってみてください。5杯目以上飲めるか挑戦してみてはいかがでしょうか(笑)