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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2019/3 オレンジ通信 第117号宝を逃すな!

今年の冬はアッと言う間に過ぎたような気がします。毎年のように行く長野県小谷村の雪も例年より1ヶ月近く早く溶けかけて4月に深雪が降るなんて!この異常気象はなんなんだ!地球温暖化をひしひしと感じてしまいます。

さて、私は去年の夏から有田ロータリークラブの会長を務めさせてもらっています。今回もロータリークラブについてのお話です。先日、M高校で就職希望の2年生に対してロータリークラブ会員の事業所の方々に協力してもらい、「キャリア・シュミレーション―仕事に触れよう!―」を実施しました。職業の内容を紹介してもらい、どんな職業を自分の就職先に選べば良いか?をリアルに体験してもらう事業です。
キャリア・シュミレーション事業実施のきっかけは、昨年の夏に中高生を対象とした地域づくり事業「僕らが有田を楽しいまちにする!」の中での一言でした。それは「将来の夢=やりたい仕事なのに、自分がなりたい職業の実際の内容がよくわからないので、働いている方たちの話を聞きたい」という要望でした。高校をリサーチしてみると、学校側も「キャリア教育」という名称で社会に出るための学びになる時間をかなり取ってくれているのですが、実際の仕事内容までは足を踏み入れることがなかなか難しい状況でした。だからこそ、是非、子ども達に情報を与えたいと考えたのです。
今回は12の企業が企業説明会のようなブースを作りました。製造業から医療関係、サービス業に至るまで幅広い職業の説明を聞けるチャンスでした。正直、あそこまで高校生が真剣な眼差しで説明に聞き入ってくれるとは思っていませんでした。
確かに彼らは、あと半年もすれば自分の働き先を決めなければならないのです。今の時期でも少し遅いような気がします。しかし、高校2年生の段階で仕事選びが出来無いのは当然のことでしょう。ちょっと酷な現実があります。常日頃から将来を考えられるよう、もっと地元との連携があってもいいかな?と思います。
一方で、地元企業の人材不足も切実な問題です。個人的な意見ですが、今からの時代、大学に行けば良い会社に入れるという時代ではないと思います。地元が好きで地元で頑張りたいと思う若者がもっと増えて欲しいと思うし、「地元も捨てたものではない」と若者が思えるような地域にならなければダメだと思います。地元企業は、もっと学生に自社をPR出来るほどの関係性を持つべきだと考えます。
これからの少子化時代に地元企業は地元雇用を促進し、地域の宝である子ども達を都会に送るのではなく、地元に残せる取り組みが必要だと実感しました。温暖化も少子化もどんな対策をとるかが問われているのでしょう。