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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2019/5 オレンジ通信 第119号社員の底力

最近の葬儀は多種多様になって来ました。形態について悩まれる方も多いと思いますが、お葬式の主体は亡くなった方であり、その方がどのような人生を送られたかによって、葬儀の形式を決定してはいかがでしょうか。
最近のお葬式は映像演出も凝っていたり、照明や音響関係も洗練されて来ました。今までの祭壇中心であった「立派な飾り付け」も、これからは故人を追悼するムービーや故人の足跡を辿るような遺品の展示など、よりリアルに故人の面影を偲び、感謝を伝えられるよう変化しています。祭壇に飾るお花のデザインや司会のナレーションなどの充実を考えていれば良かった時代から、これからは写真パネルやビデオムービーを作成したりと企画デザイン会社のような仕事を行わなければなりません。ここ数年で当社の社内も様子が変わりました。ちょっとしたデザインや看板などの制作会社みたいな感じです。

さて先日、私の関係する団体の周年記念式典がありました。より充実した式典にするために、葬儀の仕事から波及するノウハウを生かし色々と趣向を凝らしました。式典とは、それを行う団体の象徴であり、その団体の品格や「らしさ」を表わさなければなりません。そう考えながらムービーや音楽、見せ方などを予算に合わせてプロデュースさせて頂いたのです。その中でもプロの司会者を用意するのも「らしく無い」かな?と考え、しかしその団体の方に任せるのも味気ない。どうしたものかと思い、入社4年目の21歳女性社員に「やってみる?」と勉強のため半強制的にやらせる事にしたのです。
プロじゃ無いし、少し噛んでもご愛嬌でいいやと私自身は思っていました。ところが、当日の彼女は見事にプロと変わらない仕事ぶりを見せ、やってのけたのです。かなり練習したのだと思います。あとで考えたら、あの大切な場で間違えることは、社長に恥をかかせる事だと思うでしょうし、そう考えるとかなりのプレッシャーだったと思います。それを跳ね除け、見事にやり抜いた彼女を誇らしく思いました。そして葬儀社の対応能力って結構あるなーって、ちょっと手前味噌ではありますが、こんな社員のチームは何でもできる気がしました。無茶振りに反省しましたが、最近の誇らしくも嬉しい話です。