株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2021/6 オレンジ通信 第144号なつかしの

久々に妻と高野山に行ってきました。観光というわけではなく、高野のお寺街から人里を4キロ程離れた森林の中で、私の活動している奉仕団体の事で、確認しなければならない諸事情があったからなのです。久々の場所でもあったので、待ち合わせ時間に間に合う様に走行時間を調べようと、Googleマップを開くと、あれれ、高速乗って?そうか〜京奈和道路が出来ているから、かつらぎ町からが早いのか?しかも20分も!しかし、有田人の僕が「清水から上がらずして、どうする!」と決意して昔ながらの道路で行こうと思いました。そういえば、前に行った時も大阪からお客さんを迎え入れるために橋本で待ち合わせて登ったし、清水→花園村→高野は何年も通っていませんでした。
清水の道を走ると、もう8年前になる「ねこにみかん」という映画を撮影した記憶が蘇りました。そういえばあの頃はよく清水に通ったな〜。この場所やあの店を借りて撮影した思い出が浮かびました。変わってないな〜と思い出しながら行くと、ちょっとだけ道が拡張されていたり、トンネルが開通したりはするものの、マンマ昔の狭い道がクネクネと続いていました。妻と「こんなところあんまり無いでな」「今度はあの川辺でお弁当食べようか」と色々な魅力(観光資源)が見えてきました。

そう言えば以前の有田川町の政策で、高野山から有田インターに観光客が降りてきてくれる様に道路の整備を行うという計画を思い出しました。確かにあの道路幅では観光バスは通れないけど、あの雰囲気は残すべきだと思います。何でもかんでも便利にするのは良いけれど、味気ない。手をつけていない良さは素晴らしい財産だと思います。結果的に道は広がらなかったのは正解だったのではと今日は思いました。
結局、高野山は閑散としたものでした。3年前に来た時は外国人に日本人が混じっている様な状況でしたが、今日は駐車場もまばらに数台の車が停まっている程度です。これでは流石に厳しい状況でしょう。しかしながら有名胡麻豆腐店に行けば、接客は大名商売のままで、そのギャップが面白かった。帰りは清水で妻と食事をして、わさび寿司を買って帰って来ました。

コロナが終息し、インバウンドが戻るには少し時間がかかるでしょう。しかし、そうなれば確実に高野山は賑わいを取り戻すでしょう。それに向けて、有田は有田の良さをより引き立てて、その良さがわかる方々をおもてなしすれば良いと思います。この時代に変わらない胡麻豆腐の味と同じ様に変わらない風景も又、魅力です。