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株式会社オレンジライフ代表取締役社長兼CEO上野山栄作のエッセー多事想論

2023/11 オレンジ通信 第173号まちなみ

11月は初旬から普段行くことが無い場所への出張が多く、石川県や北海道に出張しました。
金沢へは石川県の葬祭組合の研修会での講演依頼を頂いて行ってまいりました。いつも長野のスキー場へ向かう北陸道の途中ですので行きやすいイメージでしたが、車で行くとやっぱり疲れました(汗。印象はというと金沢まで北陸新幹線が引かれ、外国人さんの多い事!ホテルや街を見ても外国人だらけです。石川の皆さんのモッパラ話題は、これから新大阪まで繋がる新幹線。来年の3月に敦賀まで延長決定で、加賀あたりがめちゃくちゃ観光地になるな〜的な話でした。確かにここ数年の金沢の動きなんかを観ていると本当にそんな事(新幹線)で観光が変わってしまうのねって感じでした。京都の様な昔ながらの伝統的な芸妓さんの居るようなお店(石川の組合理事長に連れて行ってもらった)は外国人をフル無視している様です笑。 日頃、まちづくりを考えている僕にとって、大きな力が働くことのあっけなさを逆に感じてしまいました。
石川県の加賀市は次女の大学時代のプロジェクト現場で、私も何回か調査した経験があります。城下町で独自的なまちを形成する特徴あるまち並み。山中温泉や色んな隠れた素晴らしい名店もありましたが、人口減少が進むまちだったのです。新幹線が止まる様になったら名店も絶対に予約取れなくなるでしょうし、既にインバウンドビジネスを狙う方々はアクションを起こしています。
北海道の稚内市も同業者に社員教育を頼まれて「妻と一緒に行ってもいい?」と観光気分で行ってきました。関空から新千歳で乗り換え稚内です。実際にはそんなに時間はかからないですが便数が少ないので研修するとなると3日かかります。稚内は日本最北端のまちで周辺を入れて人口3万3千人のコンパクトシティです。海の幸が多く、水産業が盛んなのと畜産農が盛んで雪印バターの9割を生産していたり、大きな牛乳工場があったりと働く場所もあり、空港から車で15分の観光スポットであり、ホテルも多数、繁華街もあるまちです。しかし、旭川や札幌に出るには車で5〜6時間かかる閉ざされたまちです。インバウンドも未だ入っていない遠すぎるまちです。聞くと人口減少は進んでいますが、そうゆう意味でこのまちの文化は大きく変わることなく、しばらく継承されて行くのだと思います。
この立て続けに行った石川の様子と稚内を比べ、どっちが良いのかな〜と感じました。そして、有田はというと新幹線が通るはずもないですが、都市圏からもそう遠くないこのまちの魅力は何なのか? 特徴が薄いからこそ、新しいエッセンスを取り入れられるチャンスなのかもしれないです。有田川の観光案内所を委託運営し始め、微力ながら観光に関する新たな挑戦の始まりです。